こちらのブログでは治療系の記事は控える予定ですがたまには書いてみようと思います。
タイトル通り1年目〜3年目向けです。
それ以上の方が読んでもすでに独自の型が出来上がってますので否定にしか聞こえないかと思います。
私は入社したての頃、評価・治療の方向性にかなり悩み参考書を買い漁り、セミナーに行きまくりました。
現在3年目である程度方向性は定まってきましたがまだまだです。
そこで今回は私が1年目からやっておけばよかったな。と思う事を書いていきたいと思います。
・無駄な評価がなくなります
・手技なんてものは必要ない。手技は自己満足、そんなものに金と時間かけるなら遊んでQOL上げましょう
・「人」がみれる様になると視野が広くなる
その評価は『人』を診ているのか
ここで私が言うことは多くのセラピストが勤務するであろう病院に入院している患者についてです。
クリニックや整骨院にくる患者についてはまた別です。
まず理学療法の世界では評価が全てと言っていいほど大事ですよね。治療は評価ありき。
その評価は身体機能の評価でしょ。「この人」の評価になっているの?
………
こんな事言う人いますよね(こゆことを言う人に限って一番見れてない事が多い)
私が見てきた現場で『人』の評価ができているセラピストは10%くらいしかいません。
理学療法評価を行う上で多くの評価が被験者の協力 or 返答がなければ成立しないのにも関わらず多くのセラピストは人をみていません。
それではここで質問です。
痛みの評価は何をしますか?
NRS、痛みの質、部位、圧痛の有無など色々あるかと思います
ですがここで一番重要なのはそんな評価ではありません。被験者がこの評価に対して適切に回答してくれる人かどうか。
例えばどんな性格なのか、人の話は聞ける人なのか、おしゃべり好きなど。
痛みの評価に関しては被験者側からすると、圧痛があろうが、痛みの質なんかはどうでもいいのです。
ROMやMMTも同じ。なんで行うのかの説明などもどうでもいい。
被験者は早く直してくれればそれでいいのです。
何が言いたいのかというと、今行っている評価の結果の殆どは正確ではない可能性があるということ
だから「人」をみようって話です。
一言で言えば「問診」のみです。
・主訴(最初の一回聞くだけでは意味がない。1週間に一度など定期的に聞く)
・趣味や日常的に行なっていたこと。
・性格(できれば本人が思う自分の性格を聞き出し、検査者目線の性格)
主に聞くことはこの3つです。
普段行っていると思いますが、ここに対しての分析が甘い事が多いです。(返答がない・反応がない事も多い)
例:大腿骨頚部骨折Ope後
主訴:歩ける様になりたい・痛みをとりたい
趣味:買い物
性格:せっかち、頑固
術後手術侵襲 ⇨ 筋力・可動域低下 ⇨ 痛み ⇨ 歩行障害
こんな症例が来たらまずはこんな感じの考察を立てるかと思います。私の1年目はそうでした。
今思うと順序が違うなぁと反省しています。
この例で言えば
買い物がしたい ⇨ 歩けないといけない ⇨ 痛くて歩けない
これが先程の考察の先頭に来ないと行けません。
早く帰りたい人がベッドの上で1時間マッサージやら、ROM、MMTなんてやられたらそんな事しに来てるんじゃない!ってなりますよね。
こんな人にROM、MMT、バランスの評価をやるくらいなら起立や寝返りなどで可動域、筋力をみればいいじゃないですか。正確な数値がそんなに必要なんでしょうか?5、6年目の謎に尖ってる人達はその辺の細かいとこを見てますがw
そんな細かいとこ見て痛みは取れない、歩ける様にもなってないので意味がないんですよ。
そもそもそんな人の評価の数値なんて当てになりませんし。
今伝えた事で評価することはADL動作のみでも良いといことです。歩行時に体幹の側屈が〜とかいりません。
街中に歩いてる人の歩行を見てください。トレンデレンブルグ、デュシャンヌ徴候が出てる人なんて腐るほどいます。
大事なのはその人を見て使う評価を選択すること。評価に個人の感想はいらない。
手技を学ぶ必要性
病院で勤めていると手技の話ちらほら出てくることがあると思います。
結論は学ぼうが学ばないがどっちでもいい。ですが若いうちはやめた方がいい。
私はPNF、ボバース、SJF、AKA、筋膜マニュピレーション、リリース、カイロプラティック、オステオパシー、東洋医学、MSBアプローチ、トリガーポイント、内蔵マニュピレーションなど様々な手技の書籍、講義を見てきました。
しかしセラピスト動かせる組織なんて決まっているのでこれだけの手技が存在する必要なんてないんですよね。
新卒の頃はボバースと入谷式足底板、筋膜リリースを学びたいと思っていました。
ですが手技を学ぶと手技の概念に囚われて、「人」を見るということができない事が多いんですよね
新卒〜3年目くらいまでは手技を学ぶより解剖学、生理学、運動学の基礎を学ぶ事を推奨します。
そもそも病院に入院している方の殆どが退行性変化を呈し、揉みしだこうがストレッチをしようが大きな変化は起こりません。同期と治療の練習などをすればすぐ分かるかと思います。組織の弾性や太さが違います。
勉強会などで学んだ事を患者に試しても効果がない事をよく実感すると思います。それは対象者の組織が異なるから。
初めは自分の技術不足だと思ってさらに勉強して、練習をしましたが特に変化はおこりませんでした。
そんな事を行うより「人」をみることを行う方がよっぽど治療の結果がでました。
まとめ
・評価で最も重要なのは「人」を見る事
・手技よりも基礎を学ぼう。基礎を学ぶと自ずと手技と同じ事ができる
・自分の治療技術に対して過大・過少評価しない。常に一定の目線でおこなう
この3つを3年間守り学ぶ事を継続すれば結果は自然と出ます。
勉強をする上で学ぶ準備が大事で3年間は準備段階と捉えてください。
基礎も知らないのに手技を学ぶから中途半端になる。
勉強してからより深く学ぶとより広い視野で物事が考えられるようになります。
これをしないで5年目を向かうと尖ったセラピストになるんですよねw
さて、今回は治療に対する概念的なところを書いていきました。
気が向いたらまた書いてみたいと思います。
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