理学療法士おすすめの参考書・本(後編)〜迷ったらこれを買おう〜

前回に続いておすすめの参考書を紹介していきたいと思います。

早速いきます


16. 身体性システムとリハビリテーションの科学1 運動制御 太田 順 , 内藤 栄一 , 芳賀 信彦 
    身体性システムとリハビリテーションの科学2 身体認知 近藤 敏之 , 今水 寛森岡 周 

私が読んだ中でも1、2位を争うくらい理解に苦しんだ書籍です笑

感覚が〜、姿勢制御が〜など臨床でよく使うけど本当にその意味を理解し、原因にアプローチできているのか?

この書籍を解読すると脳ー運動器のつながりを理解し新境地に行く事ができます。

大袈裟かもしれませんがこの書籍はそのくらい私のアプローチに影響を与えました

この書籍はPTはもちろん柔整やトレーナーにも読んでいただきたいですね


17. 肩関節理学療法マネジメント−機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く 村木 孝行 , 甲斐 義浩 

肩関節についてかなり細かく載っており、中でも序盤の機能解剖学とバイオメカニクスについては臨床で重宝しますね

肩関節は良書が多く何冊も読みましたがこちらと赤羽根先生の書籍が新卒時代には読みやすかったです

村木先生の文献やウェブセミナーも非常に勉強になりますので一度見ることをおすすめします


18. 入谷誠の理学療法 評価と治療の実際 (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ) 入谷 誠、 園部 俊晴

足関節、インソールと言ったらこの方の名前が真っ先に浮かびます。

この書籍で一番面白い入谷式カウンター理論を学んだときは歩行分析が楽しくなりました。

web動画もあり書籍と合わせ何回も読み合わせることで理解が深まります。

インソール学びたい方は買って損することはないです


19. 機能解剖学的にみた膝関節疾患に対する理学療法 (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ) 赤羽根良和 

シンプルで低価格なのに、とても情報量の多い神本。

私は膝関節が好きで、さまざまな膝に関する書籍を読んできました。

これほど簡潔に纏まっている書籍を他に知りません。膝疾患を担当するなら絶対に購入するべき1冊です。

いまだにこの書籍に出会った時の感動は忘れられません笑


20. 皮膚テーピング〜皮膚運動学の臨床応用〜 (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ) 福井勉

皮膚運動学といえば福井先生。テーピングの貼り方がシンプルですのですぐにできます

テーピングのいいところは即効性です。目の前ですぐに変化があらわれます。

また評価にも使えますので、徒手療法に頼りがちで新しい引き出しが欲しいかたにはおすすめです


21. 関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーション 上肢・体幹
    節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーション下肢

学生時代ひたすら読み続けていた良書。運動器疾患のケーススタディが豊富にありイメージがしやすかったです

画像・エコーなどを用いて原因の組織を細かく評価することの大切さを学びましたね

臨床に出てからケーススタディのような疾患と遭遇すること少ないですが評価・治療の過程は真似ができます

運動器分野に自信がない方はおすすめの1冊です


22. 脳機能の基礎知識と神経症候ケーススタディ−脳血管障害を中心に 沼田 憲治

私が学生時代お世話になった先生が執筆している書籍。

脳機能と解剖学的構造、ケーススタディがシンプルに纏められています。

脳疾患に対する書籍は多いですが、派閥的なものがありものによっては癖があります。

こちらの書籍にはそれがなく、脳機能を純粋に知りたいという方におすすめです

23. プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版 坂井 建雄

特に紹介するまでもないですが、1施設1冊は置いて欲しい。

この書籍なくして理学療法評価は行えません。学生時代から現在までずっとお世話になっています。

血管、神経、筋肉の階層性の確認など、原因組織を鑑別する上で必須。

今はアプリでもありますが持っておいて損はしない1冊です


24. プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典 荒川 裕志   石井 直方 

元日本ボディビル王者で現在東京大学教授をされている石井先生が監修を務めた書籍

筋体積、PCSA、などここまで筋肉について詳細に載っている書籍は理学療法書籍のなかで見た事がありません

PTはバイオメカニクス的観点は強いですが、筋肉そのものについては弱い印象です。

この書籍を読むことでそれぞれの筋肉の特徴を知る事ができ、バイメカと組み合わせる事で治療の幅が広がります


25. 運動療法のための 機能解剖学的触診技術 上肢
    運動療法のための 機能解剖学的触診技術 下肢・体幹 林 典雄

こちらも紹介するまでもないですが、触診の書籍と言えばコレ。

解剖書としても使えますし一石二鳥の書籍になっています。

正直解剖書を読むくらいでしたらコチラを学生時代読んでおけば臨床で1歩進んでスタートが切れますね


ここからは万人受けするよりもより深く入り込んだ書籍の紹介となります!

26. オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の 教科書 平馬直樹

新卒で半年くらい経った後に購入した書籍です。

東洋医学にもともと興味があり、どういった考え方で行っているのかを知りたく購入しました。

この書籍を読んで、治療の考え方の根本は東洋も西洋も変わらなということを知る事ができました。

たまには違う分野を学ぶことで違う視点から評価ができるようになるのでオススメです


27. オステオパシーの内臓マニピュレーション

内臓へのアプローチがあると興味があり購入してみました。

オステオパシー医学という東洋でも西洋でもないジャンルになりますので考え方が異なります。

この書籍を読んで内臓の影響があるかもしれないという1つの評価をすることができます。

内臓について改めて考えさせられる書籍でしたね


28. 筋膜マニピュレーション 実践編筋骨格系疼痛治療 Luigi Stecco

筋膜といったら筋膜リリース、筋膜マニピュレーション、アナトミートレインの3つが主流の考え方ですかね

新鮮遺体を使用している写真がいくつも掲載されているため、筋膜というものが分かりやすいです。

そのためアナトミートレインより私はコチラの方が好みですね。

この書籍はあくまで基本的な解剖学が理解できた先の書籍だと思っています。しっかり理解してから購入しましょう


29. 姿勢から介入する摂食嚥下 脳卒中患者のリハビリテーション 

嚥下障害の方になにかいいアプローチ方はないかと考え探してた時に見つけました。

摂食・嚥下の分野では素人と変わらないので姿勢から考えるというのがわかりやすかったです。

他の嚥下に関する書籍も読みましたが評価などがST分野を学ばないといけないため解読できませんでしたね

PTで嚥下入門編の方はこちらを読むとスタートしやすいかもしれません


30. 人工膝関節全置換術[TKA]のすべて−より安全に・より確実に 勝呂 徹、 田中 栄
   人工膝関節置換術[TKA]: 若手医師のための 基本から理解する 松本 秀男

Drが読む書籍ですが我々も術式、切開組織は知らなければなりません。

Drの書籍だけあって切開部位や組織が写真で見れますので実際アプローチする際のイメージが非常にしやすいです

他にも人口関節の書籍はいくつかありますが、サラッとでもいいので目を通すとかなり知識がつきます。

私はたまたま見れる機会があり、読んでいましたが基本は購入まですることはないのかなと思います。

人工関節が入院してくる病院なら経費で買うくらいして欲しいですけどね笑

そのくらい見応えのある書籍でした


思いのほか紹介したい書籍が多くなってしまい前・後編になってしまいました…

ラスト5冊はPTのジャンルだけに囚われず他ジャンルを見る事で視野が広くなりますという意味で紹介させていただきました

新卒の方であれば、今回紹介した書籍はどれも1冊読み込むだけで周りと頭一個分は抜けられるくらいの良書です

この時期に家にいる機会が多いと思いますで1冊読んでみるのもいいかもしれませんね

前編も読んで見てください!

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